来年(2021年)4月、大阪市東淀川区の淡路駅前にシェアオフィス・レンタルオフィス・コワーキングスペース「淡路駅前ラボ」が開業します。このプロジェクトについて、「なぜ淡路でシェアオフィス・レンタルオフィス・コワーキングスペースなのか」という質問をいただくことがあります。
たしかに淡路は商店街が発展していてにぎやかですが、スーツ姿の人の割合は低そうです。つまりビジネス街ではありません。そんなところにオフィス需要があるとは思えないというのは、当然のことだと思います。
しかし、実は淡路は大阪でも最強クラスのビジネス街に化けるポテンシャルがあると思います。
交通の便がよい
大阪最強の街が大阪(梅田)であることは、まず異論はないと思います。大阪の主要なビジネスエリア、繁華街に乗り換えなしで行くことができます。しかも京阪神の各地にもJR・阪急・阪神・京阪で移動できます。京都については、京都駅エリアと四条エリア(烏丸・河原町)のどちらにもアクセスできます。
そして新大阪も、大阪(梅田)に匹敵する最強の街です。お買い物やお出かけの街としては魅力に欠けますが、交通の便では大阪(梅田)を凌駕しかねません。東海道線がある上に、大阪の背骨ともいうべき御堂筋線も通っていて、新幹線にすぐに乗れるわ、リニアも、北陸新幹線も来るわで、将来有望です。
南方に近いので、京都の四条エリアへのアクセスもなんとかなりそうです。しかも2019年に開業したおおさか東線で、学研都市線や奈良方面へのアクセスも向上しています。
大阪のアクセス番長は、大阪(梅田)と新大阪だというのは、ご納得いただけると思います。そして、淡路はそのすぐ下ぐらいにいると思うのです。
あえてライバルをあげるとすれば、十三かもしれません。京阪神へのアクセスという点では文句なしです。しかし、JRにつながっていないというのは弱いのです。阪急が十三・新大阪新線を計画しているそうで、うめきたから十三経由で新大阪に行けるようになりそうですが、あくまでも計画です。
また十三は、梅田と新大阪にある、Osaka Metroがありません。大阪市内中心部に行こうとすると必ず梅田で乗り換えが発生するのです。
難波と天王寺も健闘しています。阪神なんば線の開業で注目度が上がりましたが、難波と天王寺に分散しているのが弱みです。そもそも日本の国土軸から外れています。乗降客数は多いけど、大阪府南部と和歌山と奈良のひとが集まるというだけです。
そうなるとやはり、俺たち(私たち)の淡路の出番です。
淡路は、阪急京都本線と千里線が交わります。大阪(梅田)も10分あれば行けます。十三や南方にも近く、京都の四条烏丸・四条河原町も直通です。千里線はOsaka Metro堺筋線直通で、天六、北浜、堺筋本町、日本橋など大阪市内中心部に直接アクセスできます。
天下茶屋からは関西空港にも便利です。大阪空港も阪急千里線で山田駅に行って大阪モノレールに乗り換えるか、新大阪からリムジンバスに乗ることもできます。さらに十三経由で蛍池でモノレールに乗るというのが時間的には最短だったりします。十三で乗り換えれば神戸や宝塚などにも便利です。
そしておおさか東線の開業で新大阪にも直結しました。京阪神へのアクセスも向上するだけではなく、新幹線で全国につながり、京阪沿線にも野江で乗り換えできます。しかも放出など大阪市東部の城東区、都島区、旭区や東大阪、平野あたりや奈良にも便利になりました。これで十三パイセンをぶっちぎりで抜き去りました。
しかも2023年にはうめきた2期地区地下にうめきた新駅(大阪駅新ホーム)が開業します。ここに新大阪からおおさか東線が乗り入れるとみられており、JR淡路駅から乗り換えなく10分ほどでアクセスできるようになるのです。
さらに2030年ごろには、新駅につながる形でなにわ筋線も開業する計画で、大阪市西区やミナミ、関西空港へアクセスできます。
淡路の交通の便がよいのは鉄道だけではありません。阪急京都本線と千里線の連続立体化工事が完了すると、小川踏切や国次踏切など踏切がなくなり車の便も向上します。
淡路駅南側に都市計画道路歌島豊里線が開通すると新大阪方面へのアクセスが劇的に向上します。新大阪に行くために淀川通などに迂回する必要もなくなります。新大阪に行きやすいということは、新御堂筋にも乗りやすいということです。
おそらく淡路と新大阪を結ぶバス便もできることでしょう。さらに都市計画道路十三高槻線が整備されると、吹田・茨木・摂津・高槻方面への車でのアクセスも改善します。
交通面では、淡路の明るい未来しか見えないのです。
続きはまた後日。
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