淡路駅前ラボから徒歩3分の最寄り駅・淡路駅は4月1日が開業100周年でした。
現在は阪急京都本線・阪急千里線の駅である淡路駅ですが、100年前は北大阪電気鉄道として開業したそうです。十三駅と豊津駅間が開業したのと同時に淡路駅も設置されたそうです。
そもそもは天神橋駅(現・天神橋筋六丁目駅)と千里山駅を結ぶ路線が構想されていました。肝心の本線は淀川を渡る新淀川橋梁の建設費用が足りず、阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)十三駅・淡路駅間の支線が計画され、先行して開業しました。
しかも、その路線の大半は国有鉄道の東海道線が淀川北詰から新大阪駅・東淀川駅を経て神崎川を越えて吹田駅に至るルートに付け替えられたことで廃止された線路を利用したというのです。
東海道線は、現在の線形に付け替えられる前は、淀川北詰の柴島1交差点あたりから柴島浄水場に沿って右にカーブして現在の阪急京都本線に入り、下新庄駅から神崎川を越えたあたりから現在の吹田市清和園町域を緩やかにカーブして吹田駅につながっていたそうです。
本線の天神橋駅・淡路駅間が開業するのは1925年。支線に遅れること4年半でした。財政難で淀川を渡る橋梁を建設できなかった北大阪電気鉄道は、1923年に京阪電気鉄道が設立した新京阪鉄道に買収され、新京阪線の一部として開業したそうです。
ちなみに、淡路から京都方面(上新庄駅から西院駅)は、新京阪線として1928年に開業したそうです。新京阪線は先の大戦で阪急電鉄と戦時統合されたものの、戦後は再び分割され、新京阪線は阪急電鉄(当時の京阪神急行電鉄)に所有権が移ったそうです。
その名残で、相川駅西側の安威川にかかる橋は「新京阪橋」と名付けられています。余談ですが、相川駅は開業時は「吹田町駅」だったそうで、その後「京阪吹田駅」だった時代もあるそうです。「相川」は「安威川」を意識したのでしょうか。
とにかく淡路駅前ラボのシェアオフィス・レンタルオフィス開業の年が、淡路駅開業100周年に重なることは奇遇だと思います。